上顎1番#80号まで拡大しても排膿や臭いが止まらない場合はどうすれば良いでしょうか?

拡大形成を進めても反応しない場合、どうすれば良いか術者自身も不安になることと思います。しかしながら不安な気持ちで診療を続けることは患者さんにも不安を与えかねませんのでしっかりとやるべきことをやることが非常に重要と考えます。

 機械的拡大が十分にできているのに治療に反応しない場合に考えることはやはり、

1)診査診断が適切であったかどうか?

2)無菌的環境整備は整っているかどうか?

3)根管の見逃しや拡大洗浄が十分かどうか?

とこれまでのステップを振り返り妥当であったかどうか確認する必要があります。今回の場合拡大形成をしっかりと行っているにもかかわらず排膿や臭いがある、ということですので診査診断や治療のテクニックには問題がない可能性が高いと思われます。

従いまして2)の無菌的環境整備、特に治療対象歯に軟化象牙質が残存していないかどうか、隔壁と歯の間にスキマの存在や漏洩の可能性があるかどうか、その辺りのチェックが必要ではないかと思います。そこにも問題がないようであれば外科的歯内療法の適応も検討すべきかと思われます。通常の治療で反応しない場合は困惑することもあると思いますがステップステップを振り返ることにより診療に迷いが少なくなると思いますので振り返ることも必要です。振り返るステップごとの詳細は講演会にて詳しくお話させていただいておりますので一緒に確認できればと思います。