正しいコンセプトを遵守して行った治療にも関わらず、非外科的歯内療法ではマネージメントできない場合も少なからず存在します。
『この歯はもう治らないから、使えるまで使ってダメなら抜きましょう』と患者様に伝え、投薬のみを行った経験が少なからずあるのではないでしょうか?外科的歯内療法は抜歯にならず根尖性歯周炎を治す可能性がある最終手段です。
1990年代以降歯科治療にはマイクロスコープが導入され、治療器材の進歩とともに歯根端切除術の成功率は向上してきました。
歯根端切除と言うくらいだから、根尖を切除すれば治ると考えたことはありませんか?MTAで根充していれば根尖を切除すれば治る?果たしてそうでしょうか?
様々な情報に溢れる現代ですが、今回は従来型そして近代的な歯根端切除術の成功率や術式の違いにも触れながら、現時点で最良と考えられる方法を考察してきます。